2022年4月23日(土)ミスチル 半世紀へのエントランス ライブレポ
2022年4月23日(土)ミスチル 半世紀へのエントランス ライブレポ
ライブから帰宅後、キリンレモンサワー(アルコール分9%)を飲みながら執筆。
セット
短尺状のモニターがくみあわさったセット。against~と似ているが、今回のは縦に高く、10〜20mくらいあり、ちょっとしたビルくらいある。
オープニングムービー
森の中で彷徨う男女の映像。ようつべに上がっていたベストアルバムのトレーラー映像と同じ。男女が森の中で互いを見つけるが、エントランス(高そうなホテルの入り口にある回るアレ)にはばまれ触れられねい。エントランスを超えてついに抱き合う。
過去のPV映像の断片が流れ、それらがエントランスに吸い込まれていくような映像が流れる。
ベストアルバムのトレーラーにもあった巨大な建造物が写り、最下部にはエントランス。今回の演出のキーワードはエントランス。
1。Bland new planet
短尺状モニターの下部が開きバンド登場。1曲目は最新アルバムのリード曲で考えてみればそりゃそう。桜井さんは変な色のジャケット着ていたがすぐ脱いだ。桜井さんの、ライブの時しか聞けないあの、CDともDVDともちょっと違って聞こえるあの声を聞くと、ああ、ミスチルのライブに戻ってきたんだなと実感して泣いた
桜井さん「覚えてますか!この感じ!みんな、今日の日を心待ちにしていました!いくよ!Mr.Childrenです!』
泣いた
何回も繰り返し僕らカンパイ!!をしたんだ のところは桜井さんがギターを止めて乾杯ジェスチャーを大きめにしてやるなど、ファンに「声を出さなくていい、俺がやるから」というメッセージが感じとれた。
3。海にて〜
桜井さん「心で歌って!」
泣いた。
こんなにも、バンドとファンの心が近かかったライブがあっただろうか。ファンは叫びたいけどできない。バンドはそれをわかっていて、声を聞きたいんだけどできないから、ファンの分まで歌う。
この曲はコールアンドレスポンスの曲であり、コロナ禍ではやらないだろうと踏んでいたが違った。あえてこの曲を序盤に演奏し、前述の声かけをすることで、発声に対する観客のスタンスを一瞬で固めることに成功した。流石である。
4。イノセントワールド
桜井さん「この曲は、Mr.Childrenと皆さんの思い出がたくさん詰まった曲です。どうかこのメロディーを祝福してあげてください」
今回は銀テなし、半音下げだった。
この曲はミスチル芸人でノブにいじられていた通り、いつも観客に歌わせているので、桜井さんは大変だったことだろう
5。リプレイ
桜井さん曰く、今回は数曲が日替わりのようだ、この曲はその一つらしい 他の日は、君がいた夏 LOVE CROSSLOAD 虹の彼方へ この当たりからやるのではないだろうか
私の初ライブであるSENSE in the field 以来の演奏だった
6。Any
桜井さん「今いる、声が出せないと言う状況は、望んでいたのとは違うけど、悪くないと思います。その分、温かい拍手をくれますから」
号泣した
この曲が流れた瞬間、会場からは息を呑む音が聞こえた。本日のハイライトは間違いなくこの曲。コロナという状況を踏まえるとこの歌詞が本当に刺さる
あと知る限り演奏されたのは10年以上ぶりのはず。スパファン以来?もしくはHOME以来?
7。くるみ
ライブアレンジ
アコギのカポ2だったので、Simpleの2下げ(原曲はカポ4)かと思ったが、違った
8。僕らの音
9。タガタメ
巨大モニターをふんだんに活用。デカい建物が写ったり、戦争やコロナ禍の映像が写ったり。昨今の世界情勢を鑑みての選曲なんでしょう流石に
10。ドキュメンタリーフィルム
映像は、最終的に歯車とでかい樹木
11。ダンシングシューズ
映像は、アナコンダが心臓を取り囲む絵。アナコンダはしゅーずの靴紐を表す。女が踊る映像
12。LOVE始めました
ブラッドオレンジ以来の演奏。にわか放置。
やはりライブで聴くとかっこよ。
火が出た。ミスチルで火が出るってあったっけ?花火はあるけど。B’zとの対バンで触発されたか?
原曲だと中田のインタビューのところなんて言ってた?ブラオレでは香川だったので旬のサッカー選手の誰か?
13。フェイク
かっこよ
14。Worlds End
号泣せざるを得なかった。中学時代にミスチルにハマったきっかけの曲でもある。ライブでも頻繁に演奏されているがその度に泣く。だが今回は格別、前回ライブから3年が空き、その間私も色々と頑張ってきたので、何に縛られるでもなく何処へでも行ける、という言葉は私の3年間を肯定してくれているようで、要は号泣した。
15。永遠
何かの映画の曲だけどいい曲
16。others
歌詞は、彼氏持ちの女の家で一晩過ごすが、彼氏の私物が家にあることに嫉妬したり、朝、主人公をタクシーに導く女の所作に無駄がないのに嫉妬したりと歌詞は色々やばいが雰囲気でいい曲に見せているゴリ押し系。映像で、歌詞に登場するビルの夜景や月が綺麗だった。この原稿を詩筆している時に飲んでいるキリンのレモンサワーのCMソング。
明日がより見えない時代になっているので余計に感情移入するかと思ったがいつも通り感動した。
歌えないのが本当に辛い曲だった。
ラスサビのドローン空撮は何回目だよって感じだが大好きです、次もおねがいします。
18。ダンスダンスダンス
かっこよすぎ 明日カラオケでうたう。
19。エソラ
号泣し、帰りのアストラム新白島駅でもイントロを思い出して泣いた。
25周年ライブ以来。
イントロの前のドラムを聞いた瞬間から泣いていたので本当にこの曲が好きなんだなあと実感した。
ロックミーベイベー トゥナイト の歌詞は、音楽の力を実感している今宵にこそふさわしい歌詞。コロナ云々で私はこの境地に達した。
20。GIFT
桜井さん「最後に、僕たちから、皆さんに、心を込めてえ、この曲を、送らせてください。いっちばーん ひかっっっきれ〜いな。。ごめんもっかいやれせてー!」
桜井さんのやり直しを見れて非常に貴重だった。桜井さんも感極まっていたので、そのせいだろう。
節目でこの曲は演奏される。僕と君とお互いにGIFTを送り合っているのだと。ミスチルとファンの場合、明らかに、GIFTはミスチルからファンへ送られている。
ファンは、どれだけのミスチルの曲に力をもらってきたことか。
それなのに彼らは、我々ファンから力をもらっていると言う。この目線の低さこそが、魅力たらしめる点だと考える。
もちろん号泣した。桜井さんが感極まっていたのはわかったが終演後のファンのTwitterを見ると他の人も感極まっていたらしい。今回は席が遠かったののと演出が凄すぎたのもありご尊顔をしっかりと見る余裕がなかった。
MC
ジェン「俺からしてみれば、30周年は、29周年の次だ。間違ってないだろう?」
????????????
中ケー「初めてツアーをしてライブをしたのも福岡、今回も30周年の初日を福岡で迎えられた。節目の時に訪れる土地なんだなーと思います」
田原さん「今日演奏した曲一つ一つに、皆さんが思い出をこめてくれて、それがキラキラ輝いていて綺麗でした。これからも、皆さんの生活に少しでも
寄り添えるような曲を作っていきたい」
もう貴方が作詞しろ
en. Your song
桜井さん「サウンドトラックスというアルバムは、ロンドンで収録したんですが、そのために英会話に通いました。そこでわかったことがあります。
英語のyouは、あなたという意味の他に、あなたたちという意味もあります。今更か。」
弾き語りバージョンだった。
En. 生きろ
桜井さん「最後は、新しい曲です。皆さんはまだ部分的にしかきたことがないと思います。
この2年、皆さんも僕らも、いろんな不条理を強いられてきました、そんな中で、
最後に伝えたいメッセージは曲名そのまま、生きろ」
Starting over みがある
コロナの死者数は減ってきたが、変わってしまった生活の中で、自分の思うように生きることの難しさ、その中でも生きろ、という桜井さんからのメッセージである。
毎回、ライブの最後のMCでは「次会う時まで、色々あると思うけど、元気で!頑張って!」と言ってくれるが、今回はその意味がいつもより重くなり、
この曲にその役割が渡されている。
曲は、「問いかけろ、追いかけろ」「水掛論、鍵かけろ」などと見事な韻である。桜井さんには今すぐフリースタイルダンジョンにラッパーとして出演し、R指定とバトル
して欲しい。
最後の挨拶
桜井さん「規制退場でいつもよりお待たせするかもしれないけど、気をつけて帰ってね!また会いましょう!」
泣いた
総評
ライブができることの幸せを噛み締めた。
ファンは声が出せず、手拍子で答えるしかない。バンドはそれに合わせてライブのやり方を変えてくれた。桜井さんはいつも客に歌わせる部分を全て自分で歌った。GIFTや海にて云々の
コールアンドレスポンス部分は田原、中ケー、ジェンが歌った。最後は規制退場にも言及した。
コロナ禍のライブをバンドとファンが一体となって乗り越えて、楽しもうとしているこの状況に感動し、涙が出た。
その、置かれた状況に対し、悲観するのではなく、悪くない、温かい拍手をくれるからと言ってAnyを演奏した。
いつものライブにはない異常なエネルギーが感じられた。
このツアーはあと長居スタジアムに参加するが、この日の異常な雰囲気は、コロナ後初ツアーの初日という福岡1日目でしか感じられないのは間違いないだろう。
間違いなく伝説のライブとなった。
桜井さんも言っていた「皆さん楽しんでますか!でも間違いなく僕らの方が楽しい!」これは本当だと思う。ファンはミスチル以外にも色々な娯楽を味わえるが、
ミスチルは自らのライブこそがライフワークであり、それができるようになった喜びは、間違いなくファンより大きい。
ライブ後、福岡に一泊し美味しいものを食べて帰る予定だったが、ライブの衝撃、余韻、感動があまりにも大きすぎ、この感情を持ったまま日常に帰りたい、今日をこのまま終わりたい、という衝動が湧き、ホテルをキャンセルし広島行き新幹線に飛び乗った。帰宅後即Macを開き、冷蔵庫にあった殺人サワーを飲みながらこの記事を執筆した。
こんな行動をした自分に驚いたんだよね。あのまま福岡にいたら、楽しい思い出ができただろうが、せっかく焼き付けたライブの記憶を別の思い出で上書きしたくなかった。Drawingの歌詞のように真空パックしたかった。
これは本当にライブの感動のせいなのか、歳をとってバイタリティーが落ちたせいなのか、脳の記憶のメモリが少なくなったからなのか、美味しいものを食べ慣れて魅力が
薄れたからなのか、わからない。歳のせいではないことを祈る。